会長挨拶

 若松区民の皆様におかれましては、日頃より若松歯科医師会の活動に対しまして、深いご理解とご協力を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
 若松歯科医師会は、若松区内の会員歯科医師によって構成される学術団体であり、地域社会への貢献を目的として活動しております。区民の皆様一人ひとりの「口腔の健康」を守り、育み、そして生涯にわたって維持向上させることで、皆様の生活の質、すなわちQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に寄与することにほかなりません。
 近年、「お口の健康は全身の健康の源」であることが、多くの研究によって明らかになってまいりました。歯や口の疾患は、単にお口の中の問題にとどまらず、糖尿病や心疾患、肺炎など、様々な全身の病気と深く関連していることが指摘されています。また、しっかりと噛め、味わい、楽しく語らうことは、豊かな食生活と円滑なコミュニケーションを支え、私たちの心身の健康、ひいては生きる喜びそのものに繋がっています。人生100年時代と言われる現代において、生涯を通じて自分の歯でおいしく食事をし、笑顔で会話を楽しむことができる健やかな生活を送るためには、乳幼児期から高齢期に至るまで、それぞれのライフステージに応じた切れ目のない口腔ケアが不可欠です。
 このような認識のもと、若松歯科医師会では、歯科疾患の「予防」を重視した活動に力を注いでおります。北九州市からの委託を受け、 妊産婦歯科健診、親子歯科健診、1歳6ヶ月児歯科健診、3歳児歯科健診、4・5歳児歯科健診、就学時歯科健診、学校歯科健診、歯周疾患検診、後期高齢者歯科健診や産業歯科健診などを実施しています。これらの健診を通じて、むし歯や歯周病といった歯科疾患の早期発見・早期治療に繋げることはもちろん、プロフェッショナルケアとセルフケアの両面から、皆様の口腔衛生意識の向上を図るための保健指導を行っております。特に、次代を担う子どもたちの健やかな成長を願い、学校や教育委員会と連携し市内全小学校に於いてフッ化物洗口事業を推進し、むし歯予防に努めております。
 さらに、超高齢社会の進展に伴い、医療、介護、福祉の連携がますます重要となっています。高齢者の皆様が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう支援するために、行政や地域の医療・介護関係諸団体との連携を深め、地域包括ケアシステムの一翼を担うべく尽力しております。また、本会会員においては、安全で質の高い歯科医療を提供できるよう、学術講演会や研修会を定期的に開催し、日々進歩する歯科医学の知識と技術の研鑽に励んでおります。これからも区民の皆様の健康寿命の延伸に貢献していく所存です。 とはいえ、近年の少子高齢化に伴い、若松歯科医師会の会員数も歯科診療所数も減少しております。将来的には現在の会務を全て従来通り継続することは困難になりますので、合理化・オンライン化など効率的な運営に努めて参ります。皆様のより一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます

若松歯科医師会会長 静岡佳克

役員紹介

役員名氏名
会長静岡 佳克
副会長 笹本 実
専務理事山口 祐典
監事中山 博雄
監事城戸 修
理事 (医療保険)鬼塚 聖也
理事 (学術)竹中 崇
理事 (学校歯科)久保田 文恵
理事 (広報)山本 秀一郎
理事 (地域保険)(医道)笹本 実
理事 (医療管理) (厚生)向坊 明浩

事業案内

一般社団法人若松歯科医師会は、北九州市若松区に開業する歯科医師により構成される非営利団体です。 地域歯科医療の水準を上げ、住民の皆様の口腔健康を増進させる事で社会に奉仕する事を目的としています。主な活動には以下のようなものがあります。

  • 歯科医学の探求と研鑚
    学術委員会主催の学術講演会、学術ビデオ映写会、従業員の研修会などを定期的に開催し、最新の情報、技術を習得する一方、医道委員会による医道倫理の研究、検討を行い、最良の医療人を追求しています。
    また、日本歯科医師会、福岡県歯科医師会、北九州市歯科医師会に協力し、歯科医師の生涯研修事業を推進しています。
  • 行政との提携による医療サービスの提供
    行政の委託により、学童、生徒の歯科健診やフッ素塗布、産業歯科健診、心身障害者施設の健診、休日救急歯科診療所への派遣、在宅寝たきり年長者訪問歯科診療の実施、保健所の休日歯科健診への派遣、若松区保健・医療・福祉・地域・教育・連携推進協議会(若松あんしんネットワーク)への参画、などを行い、地域の皆様へ質の高い医療サービスを提供しています。
  • 口腔衛生に係る各種啓発活動
    歯科医療は「治療」の時代から「予防」の時代へ大きく変わりつつあります。そこで、学校保健関係者との懇談会を持ち、学校保健事業に参加、協力し、健康教育講話を行っています。また、毎年歯の衛生週間には「若松衛生だより」に歯科健康に関する文章を寄稿するとともに、若松区民医学講座への参加により住民の皆様の口腔衛生意識の向上を図っています。
  • その他
    その他にも多くの活動を通して地域歯科医療の向上に努めています。

沿革

1919年(大正8年)若松市歯科医師会を設立
1920年(大正9年)ライオン歯磨の協力で若松市内の尋常小学校(若松,修多羅、浜町)や若松高等女学校、裁縫女学校で幻灯講演会を開く
1924年(大正13年)若松市内の小学校歯科健診を実施
1925年(大正14年)小学校に歯科校医設置
1937年(昭和12年)若松歯科医師会会旗の完成
1938年(昭和13年)皇軍出征将兵歯科診療慰問団に参加
1942年(昭和17年)福岡県歯科医師会若松支部に編成替え
1949年(昭和24年)社団法人若松歯科医師会が発足
1951年(昭和26年)若松歯科医師互助会設立
1960年(昭和35年)三内町に事務所設立
1964年(昭和39年)白山1丁目に三師会館が落成、事務所移転
1977年(昭和52年)会員、従業員健康診断始まる
1979年(昭和54年)小中学校歯科保健関係者との懇談会始まる
1981年(昭和56年)学術ビデオ映写会始まる
1986年(昭和61年)歯科医師、従業員の研修会始まる
1989年(平成元年)三師会館から歯薬会館に名称を変更
1990年(平成2年)「若松衛生だより」に歯科衛生関連記事連載始まる
1993年(平成5年)「高齢者よい歯の表彰」始まる
1996年(平成8年)若松区民医学講座の公開講座で「歯の健康と8020運動」のテーマで講演
2000年(平成12年)若松歯科医師会ホームページ開設
2001年(平成13年)歯薬会館から若松歯科医師会館に名称を変更
2007年(平成19年)第1回あんしんお口フェア開催される
2013年(平成25年)一般社団法人へ移行
2019年(平成元年)現在の新会館において業務開始
2023年(令和5年)小学校におけるフッ化物洗口事業始まる

所在地

  • 所在地
    〒808-0035 北九州市若松区白山1丁目1番20号
  • お車でお越しの場合
    ・小倉・戸畑方面から
    若戸大橋を渡り、若戸大橋口を右折 約70m
    ・八幡方面から
    199号線 若松駅前を通過、最も左車線を走行、高塔山標示された緑色のレーンを若戸大橋口で左折 約60m
    ※右側2車線は若戸大橋に入ってしまいますのでご注を

申し訳ありませんが、本会の駐車場は限られております。
できるだけ若戸大橋下駐車場、若松駅駐車場、その他市街地コインパーキングをご利用くださるようお願いいたします。